見出し画像

スタートアップの海外進出取組~J-StarX参加~

こんにちは、UPWARDの広報・PR担当です。

当社は日本発グローバルSaaS企業を目指し、2023年7月にシンガポールに初めての海外拠点を開設しました。

海外事業活動の一環として、経済産業省主催の起業家育成・海外派遣プログラム「J-StarX」シンガポール・インドネシアコースにCFO兼シンガポール支社長の荒木が参加いたしました。その様子をご紹介いたします。

こちらからスタートアップである当社が「海外進出を決めた理由」について、ご覧いただけます。よろしければ、ぜひ本note記事もご覧ください。


J-StarXとは~世界で活躍する起業家・スタートアップへのプログラム~

日本政府は「スタートアップ育成5か年計画」を2022年に発表して、「2027年までにユニコーン100社を輩出し、スタートアップへの投資額を10倍にする」という目標を掲げています。
この目標に向けて、海外での起業家育成拠点を作るという活動も積極的に行われており、シリコンバレーやイスラエルなどのスタートアップ拠点に日本の起業家を派遣する計画も示されています。
「J-StarX」は、その具体策として、海外で活躍する起業家、スタートアップ、その支援者(ベンチャーキャピタリスト等)を輩出するために、世界各地の先進的なスタートアップとのつながりや学びの機会を提供するプログラムです。

インドネシア市場の可能性

今回のプログラムでは金融市場として有名なシンガポールに加えて、今後の成長が期待されているインドネシアも現地渡航先としてに含まれていました。
現地プログラムにおいて、東南アジアにおけるユニコーン企業は25社あり、インドネシアに拠点があるユニコーン企業は7社で、2番目に多いとのレクチャーがありました。
なお、シンガポールは最も多い12社ですが、本社機能を構え、事業展開はインドネシアで行っている会社も多く、実際はインドネシアのユニコーンが多いともいえるとのお話もありました。
さらに、インドネシアに関する調査やニュースを調べてみるとこれからも成長が期待されていることがわかりました。

・名目GDPランキングで世界16位。1,318,806百万USドル※2022年時点
・平均年齢は29歳。(日本は47歳で世界1位)※2020年時点
・2023年4‐6月におけるスタートアップの調達額は計10億ドル(対前四半期 
 比233%増)、なおシンガポールの調達額は9億1400万ドル。

グローバルノート「世界の名目GDP国別ランキング」
世界辞典「世界の平均年齢ランキング」
日本経済新聞「東南アジアの新興投資額、4〜6月は31%増 前四半期比」

現地プログラムに参加して~荒木CFO兼シンガポール支社長の話~

現地プログラムに参加した荒木CFOにお話を伺いしました。

成長著しいインドネシアに現地訪問しての第一印象を教えてください。

インドネシアは人口が2.7億人で、東南アジアの中で最も多く、かつモバイルの普及率も90%以上と高いことから、タクシー配車やフードデリバリーで使われるゴジェック(Gojek)やECプラットフォームのトコペディア(Tokopedia)などのモバイルアプリが当たり前のように使われていました。提供価値次第で、モバイルに特化した「UPWARD」は一気に広まる可能性があると感じました。

本プログラムの主なテーマがフード、アグリ、スマートシティとお聞きしました。一見するとUPWARDとは関係がないように感じますが、どのようなつながりや気づきがありましたか。

J-StarX公式SNSでも紹介された、インドネシア・西ジャワ州スマートシティを知る機会としてJabar Digital Serviceのコマンドセンター内を見学することができました。
インドネシアは世界で一番ひどいと言われる交通渋滞で有名ですが、以前に比べると改善されている印象を持ちました。さきほども触れたゴジェック(Gojek)など民間企業と協業し、改善を図っているようです。
また毎年のように発生する洪水問題に対して、GIS(地理情報システム)を活用した災害予測を行い、市民に向けて発信することで、被害の最小化に努めている事例を見ることができました。
UPWARDと関連性があるモバイル、位置情報を活用することで、社会課題の解決を進めている事例に触れることができました。

J-StarX|急成長都市・バンドンの先進事例を学ぶプログラムを展開(シンガポール・インドネシアコース/Day8) 引き続き派遣先からプログラム模様をお届けします!...

Posted by J-StarX on Tuesday, October 31, 2023

インドネシアが抱える社会課題の中で、UPWARDが貢献できそうな分野や領域など現地での発見があれば教えてください。

「インドネシアにはどのような外回り業務があるか?それにはどのような課題があるか?」を現地プログラムでお会いした方々にヒアリングしました。
ヒアリングを通じて、インドネシアはオートファイナンスの債権延滞率が高いとの情報を得られました。
詳しく聞くと、債務者の住所など回収業務に必要な情報がアップデートされていないとのことから、「与信データ×位置情報」を掛け合わせることで、債権回収業務の最適化にUPWARDが貢献できるのではないかという気づきがありました。
その気づきを現地プログラム後半であるワークショップやメンタリングセッションを通じて、アイデアにして、ポジティブなフィードバックを頂きました。

出典:J-StarX HP「海外現地プログラム詳細」

荒木CFOが駐在しているシンガポールでの現地プログラムもありました。
現地プログラムならではの発見や気づきなどはありましたか。

シンガポールではBlock71というインキュベーションセンターに滞在しながら、現地プログラムを受けました。この施設はシンガポール国立大学(NUS)の起業家育成部門であるNUS Enterpriseが運営しています。
その存在は知っていましたが、実際に滞在してみて、入居している起業家や学生たちの熱量の高さを感じました。
Block71では、ファイナンスなど起業家を目指すために必要なスキルを身につけるための機会が提供されています。また、実績のある起業家や投資家との交流イベントが頻繁に開催されています。スタートアップ育成に国をあげて取り組んでいるのを肌で感じることができました。

J-StarX|シンガポールプログラム開始(シンガポール・インドネシアコース/Day13)...

Posted by J-StarX on Tuesday, November 21, 2023

今後の海外事業展開に向けて

最後に今後の海外事業展開に向けての取り組みについて教えてください。

昨年7月に海外拠点を構えてから、様々な取り組みを行ってきました。
特にインドネシアでのトライアルユーザーを見つけることができたので、今後は具体的な施策を通じて、現地での事業開発を進めていく予定です。

例えば、営業体制強化を目的とした外部との協業、人材紹介会社などを活用して現地人材の採用なども進めていきます。
またシンガポールにいる投資家との関係強化も継続していきます。
UPWARDに共感いただける関係者を少しでも増やしていけるように、より多くの人に会うことを継続していきたいです。

J-StarXの現地プログラムのシェア、ありがとうございました。

今後もUPWARDの海外事業について、noteやニュースリリース等でご紹介できるように取り組んでいきます。

UPWARDでは、一緒に働く仲間を募集しています。

UPWARDは、日本発グローバルSaaS企業を目指し、場所や時間に捉われることなく、全てのフィールドワーカーがより楽しく快適に働くことのできる世界の実現を目指しています。
プロダクトやミッションに共感いただいた方はもちろん、少しでも興味をお持ちいただいた方は、ぜひお気軽にご連絡ください!

※記載の会社名・商品名などの固有名詞は各社の商標または登録商標です。

この記事が参加している募集